前置き 応募開始からすでに数週間たち、応募作品に対する感想、寸評などがかなりフォーラムに書かれるようになった時に書いた作品。

P文学賞受賞の裏技

 応募開始からすでに数週間が経過し、このフォーラムでは「あの作品は本当に素晴らしい!」だとか「これは最有力候補だ!」などといった個別の作品を褒めちぎる発言が目立ち始めました。
 ここで忘れてならないことは、こうした「絶賛メッセージ」はすべて、作者本人が自分の作品を自画自賛するために書いているということです。

  しかしながら、人間とは不思議なもので、他人から「傑作だ!」「傑作だ!」「傑作だ!」「傑作だ!」「傑作だ!」・・・と延々と言われ続けると、最後には自分もそう思うようになってしまうのです。
 こうなると、みんなは無意識のうちに「私もそれが傑作だと思います」などという、以前には思ってもみなかった内容のメッセージを書いてしまいます。
 審査委員達だって人の子です。このフォーラムを読み続けていくうちに、「みんなが『傑作だ!』『傑作だ!』と言うんだから、多分それは『傑作』なんだろう」という気になり、その作品にP文学賞を与えてしまう可能性があります。

  本来ならば、この「P文学賞受賞の裏技」は、みんなに教えずに、私ひとりでこっそりと実行しようと思っていたのですが、もうすでに始められた方がいらっしゃるようなので公表に踏みきらせていただきました。


作者の
コメント
褒める感想が多かったので、釘を刺すために書きました。
(作者:フヒハ)

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