前置き 応募作品も増え、フォーラムに寸評・感想が多くなってきたときに書いたメッセージ。

P文学賞作品ランク付け基準

締切まで残り1ヶ月を切り、応募(アップ)された作品の数も相当多くなってきました。そろそろ皆さんは、応募作品のランク付けを行ってみたい頃ではないでしょうか。
 このフォーラムに書かれた寸評・感想文に作品の優劣が示されていたとしたら、他の人はより一層の興味を持ってそのメッセージを読むことができます。ですから、今後寸評・感想文を書かれる方はランク付けを行ってみてはいかがでしょうか。
 皆さんの中には、
「私みたいな素人が、他人の作品に優劣をつけるなんて、おこがましくてできないよ」と言って謙遜する方がいらっしゃるかもしれませんが、遠慮する必要はまったくありません。あくまでも、あなたがどのように感じたかを述べるだけなのですから。選考委員の方々の間でも、同じ作品に対する評価がまったく違うというのもあるではないですか。他人と意見が異なるからといって恥じる必要などありません。
 さて、ランク付けを行う場合に一番手っ取り早いのは、選考委員の方々がなさっているように、各作品に点数を付けてしまうことです。これなら、作品の優劣が一目瞭然です。しかし、これにはちょっとばかし問題があります。何を基準に点数を付けているかが非常に曖昧だからです。
  自分の応募作に98点を付けられて有頂天になっていたら、後になって「百万点満点の98点です」などと言われ、あまりのショックでビルの屋上から飛び降りてしまう人が現れないとも限りません。
  また、2点などという屈辱的な点数を付けられ、悲観して手首を切ってしまったが、後になって選考委員が、
「いやあ、この前書いたメッセージの最後、改行マーク入れるの忘れちゃった。『2点だけ間違いがあるが後は完璧。100点満点の99点!』と書いたんだけど、最初の2文字しか記録されなかったみたい。ごめんね」
などというメッセージを登録するといった悲劇も起こり得ます。
  また、たとえ同じ百点満点だとしても、平均的な作品の点数が50点だったり、70点だったりと、評点する人によって点数の付け方が異なります。これでは、読むほうとしても非常にわかりづらい。さらに、たとえ平均的な作品の点数が50点で同じであっても、100点満点の基準が自分の知り得る最高作だったり、自分の書いた秀作だったり、パスカルの「パンセ」だったり、幼児雑誌「よいこ」の投稿記事だったり、SM専門誌「週刊ムチ&ろうそく」の特集「なぜ君はこのSMクラブを選んだか」の記事だったりと、評価する人により異なるため、点数が同じだからといって同じくらい評価されているとは限らなくなります。
  こういったさまざまな問題をクリアするには、やはりみんなが利用する「評価統一基準」というものを設けるしかありません。
 そこで、私は、昨晩寝ないで「P文学賞評価統一基準」というものを考え出しました。救いようのない最低の作品を「ランク1」とし、以下「ランク2」「ランク3」「ランク4」・・・と番号が増えるにしたがって優秀な作品になっていくという按配です。最高ランク番号は「10」で、この点が付けられる作品は、当然、日本文学史上最高の傑作に値する作品ということになります。

  以下にその「P文学賞評価統一基準」表を掲げておきます。
ランク1 途中でダウンロードするのをやめてしまう作品
ランク2 最後までダウンロードするが、ハードディスクには保存せずにパソコンの電源を切ってしまう作品
ランク3 ハードディスクに保存するが、ファイルが保存されるディレクトリ(フォルダ)名が「ゴミ箱」である作品
ランク4 ディレクトリ(フォルダ)の名称は「P文学賞応募作品」だが、プリントアウトはしない作品
ランク5 長い時間経つと文字が消えてしまう感熱紙にプリントアウトする作品
ランク6 文字の消えないワープロ用紙にプリントアウトする作品
ランク7 プリントアウトして友達に是非とも読ませる作品
ランク8 読んだ友達が喜ぶ作品
ランク9 読んだ友達が感動して涙を流し、「こんな素晴らしい作品を紹介してくれてありがとう」と言ってお金までくれる作品
ランク10 私(フヒハ)の作品

  多少ふに落ちない点もあるかも知れませんが、とりあえずは、皆さんが今後アップする寸評・感想文の中で、この「P文学賞評価統一基準」に基づくランク点数を使用してくれることを期待しております。


作者の
コメント
もちろんこの基準を他人の作品の評価に使った人はいませんが、「自分の作品はフヒハランクで7」などと自作に評点した人は数人いました。
(作者:フヒハ)

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