前置き 大手パソコン通信ネットに書いた自己紹介(一部)。以下のは字数制限の厳しいAパソコン通信ネットに記載するために一部を抜粋して書き改めたもの。パソコン通信ではID番号を入力すれば簡単に自己紹介を読むことができた(もちろん本人が登録していた場合)。


自己紹介

  よくも私の「自己紹介」をご覧になってくれましたね。見られたのであればしかたない。暴露しましょう。
  私がパソコン通信を始めた一番の理由は、日本人なんかとくだらない日本語でコミュニケーションするためではありません。Compu-Serve(アメリカのパソコン通信ネットで世界中の多くの人々が加入している。日本ではNifty-Serve経由でアクセスすることが可能)を通して、昨今の世界情勢、特にペレストロイカに始まったソ連邦の崩壊、米ソを軸とした冷戦終結後の新しい世界秩序の構築、GATTのウルグアイラウンドのゆくえ、ECの経済・通貨統合問題、自衛隊の海外派兵の是非、バブル崩壊後の日本経済の展望、地球環境問題、などについて外国の方々と突っこんだ意見を交換したいと考えたからです。パソコン通信という画期的な通信手段の出現のおかげで、外国と日本の賢人が、自国にいながらにして膝を交えた会談を行えるようになりました。これは本当に素晴らしいことです。
  先日、日本で議論の的となっているPKO法案についてどうしても外国人の意見を聞きたかったため、私はニフティーからCompu-Serveへと入ってみたのですが、画面が全部英語に変わったところで恐くなり、思わずパソコンの電源を切ってしまいました。

  趣味は海外旅行です。趣味というか、これはもう毎月の行事のようなものです。
  いままでに訪れた国はアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドなど30ヶ国以上です。私は海外では団体ツアーという下等な国民が行う旅行はいっさいせず、誰の助けも借りることなく常にたった1人で行動していました。途中、目障りな日本の団体旅行客や外国語もろくにしゃべれないくせに1人でいきがって旅している日本人と何度も会いました。さらには、外国語をマスターする頭など持っていないくせに留学などとほざいて現地の語学学校に通っている日本人にも数多く顔を合わせてしまいました。私は日本人らしき者に会ったときは必ず視線をそらせ、徹底的に無視してやりました。
  私は観光地で日本人団体客を引き連れる日本人ガイドの説明に聴き耳を立てたことがあります。また、日本人が多く泊まっているホテルに宿泊したこともあります。私はそういった事実を隠すつもりは毛頭ありません。だが、少なくとも、見知らぬ外人から話しかけられたとき、「アイ キャント スピーク イングリッシュ」などと答え、おろおろしている日本人のような間抜けな行動は一切取りませんでした。外人から話しかけられたとき、私は何も言わずに速攻で逃げました。


作者の
コメント
この自己紹介文に腹を立てた人は多かったらしく、かなり沢山の抗議メールをいただきました。「不愉快だから削除しろ!」と命令してきた人もいました。その人の自己紹介を読みましたが、コメントする気にもならない陳腐なことが2行ほど書かれてました。
(作者:フヒハ)

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