前置き 1992年頃、大手パソコン通信ネットの掲示板に書き込んだメッセージ。インターネット時代に合わせるため、オリジナルの内容を多少変えた。

インターネットナンパの落とし穴
  みなさん、こんにちわ。インターネットナンパのコンサルタントをしているフヒハです。以前に私が書いたメッセージ「インターネットでのナンパの仕方1、2」はもうご覧になったでしょうか。読まれた方はすでにナンパに成功したはずで、今ごろはあなたと相手のコンピューター間で愛のメールが行き交っていることでしょう。
  今回は、すでに相手が見つかり、ある程度メールのやりとりがあった方を対象に、インターネットナンパに潜む思わぬ落とし穴について講義していきたいと思います。

  ナンパメールを送って返事を受け取るというメール交換を何度か続けていくうちに、相手はもかすると男(ホモ)じゃないのかと疑念を持つことがたまにあります(もちろん最初から男を希望している場合は何ら問題はありません)。そのときに、気のせいだろうとほうっておくとどんどん深みにはまってしまい、後で取り返しのつかない事態に発展しかねません。
  早めの対策が必要ですが、Eメールのやり取りだけで相手の性別を見極めるのは不可能といえます。電子メールでは相手の容姿、声だけでなく、筆跡すらもわからないのです。女性特有の言い回しがあると思えるかもしれませんが、ホモの方々はそんなのはちゃんとマスターしています。ではどうすればよいか。
  チャットに持ち込むのです。相手とチャットを行うことができれば、少なくともキーボードを叩く時間を知ることが可能となります。
  ホモの人は、あなたとチャットをしているとき、左手はキーボード、右手は下半身というのがお決まりの姿勢です(左利きの人はその逆)。利き手をキーボード操作に使えないため、チャットの際には文字の入力が著しく遅くなり、送信がかなり遅れてしまいます。これが相手の性別を見分ける唯一の方法です。

  気をつけてください。あまり長くこのような意図しないメール交換を続けていると、巧妙な口車に乗せられてその男のアパートへ行ってしまい、気づかないうちにベッドの中で「愛のクリック」「快楽のネットサーフィン」を実行してしまっていたなんてことになりかねません。メール交換が軌道に乗った方、今一度相手が女性であることを確認してください。


作者の
コメント
みなさん、相当ナンパで痛い目にあっているらしく、かなりの人からメールをいただきました。そのうちの一人、「かげ」という方のメールを紹介いたします(本人の転載承諾を得ています)。

師匠!!!
どうかあなた様をこう呼ばせてください!!
あなたの公衆便所に関する鋭い分析は、少なくとも神奈川県では一番公衆便所に関する研究をすすめていると自任している、私のプライドを粉々に打ち砕いてしまいました。あなた様のパソコン通信ナンパに関する研究論文はわたしの過去の思い出したくもない苦々しい経験をあざやかに思い出させてくれました。なぜ、この偉大なる論文をもっとはやく読む機会がなかったのだろう、いまは後悔の念で一杯です。
 師匠のPRFを拝見し、その偉大なる研究業績には、おもわず失禁してしまいました。これからも、日々研究に精進され我が国の文化の向上にご貢献下さりますよう、祈念致します。
             公衆便所研究学会神奈川県地方 事務局長 机下
             ハンドル名「かげ」
(作者:フヒハ)

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